2015/12/25

性別・人種・学歴・年齢・職業~あなたの心の奥深く「差別」は確実に存在する


Found on marthastewart.com

もし、あなたが潜在意識テストで「人種差別をしています」と指摘されたら、どう感じますか?

たとえば、アメリカでは、長いあいだ、黒人と白人のあいだに確実に差別がありました。
けれど今では「個人的にも社会的にも、自分は決して差別などしていない」と9割の人たちが思っています。

これは建前ではありません。
人種差別への明確な拒否反応を示す一方、本気で自分は差別などしていないと思っているのです。

ところが、書面でのアンケートで本気でそう答えたはずが、実際に彼らの行動を調べた結果、大半の人が「自分すら気づかぬ」うちに人種差別をしていたことが明らかになったのです。

もちろん、その差別行動は、ひと昔前のような、あからさまな差別とは違います。
消極的差別が大半です。
つまり、差別している相手に力を貸さない、援助しないなど、消極的態度を示すことによって、隠れた差別を行っているのです。

この消極的差別は、恐ろしいほど、あらゆる状況に蔓延しているので、だれもそれとは気づきません。

それは学生時代の成績だったり、仕事での面接だったり、病気や怪我への最新治療だったり、内輪同士のお得なアドバイスだったり、まさにあらゆる場面なのです。

これを逆に「特権」という言葉で言い換えてもいいでしょう。白人は白人ならではの特権がある、というようにです。
でもアメリカ人はオバマを大統領に選んだじゃないか? いいえ、人種で言うなら、白人はたったの12パーセントしか彼を選んでいないのです。

さて、白人、黒人間の差別は我々日本人とは縁がないからどうでもいい、そう思われたと思います。
こんなこと我々には関係ない、と思うのはちょっと待ってください。
差別には、たくさんの種類があることを忘れてはなりません。

たとえば、日本は単一民族だから差別がない、と考えますか?
無いとは言えないが、少なくとも「自分」にはない、と思っていませんか?
それは「有り得ない」のです。

――「差別」は脳の機能、グループ分けから始まる――

脳の基本的機能からすれば、自分の属しているカテゴリーに入らない集団は、すべて差別の対象となっている可能性があります。

たとえばあなたが男なら女は差別の対象です。高学歴なら低学歴が対象です。日本人なら他のアジア人、痩せているなら太っている人、若者なら高齢者への差別。

――どんどん潜在化する「差別」、ゆえに本人すら差別に気づかない――

現代では、私たちが、あからさまな差別をすることはありません。
なぜなら今では、差別する人間は「最低の人間」と、周りから見られることを知っているからです

けれど、世間から隠された自分の偏見、いいえ、もっと言うならば、現代ではさらに差別は洗練され「自分すらも騙している」潜在的偏見をあなたは持っているのです。

この偏見は、どうやってあなたに浸入するのでしょう?
社会に潜んだ偏見の空気によって作られるのです。親や社会の情報によってです。

どんなに自分は公平な人間だと自負していも、実際のところ、社会に潜む潜在的差別は私たちを知らぬあいだに毒しているのです。

では一番身近な男女差別について取り上げてみます。

女性はどうして尊敬される仕事や立場で、圧倒的に少ないのでしょう? 肉体的にも脳の機能でも男性より劣っているのでしょうか?

女性は男性より能力や才能において劣っている。とはっきり口にする人は現代では白い目で見られます。
いいや劣っているなど、つゆほど考えてはいない、とあなたは言うかもしれません。

では、オーケストラの楽団員の仕事を得るのは、男性が多いのは偏見でしょうか?
今よりさらに、より良い楽団員を集めるために「偏見」を排した面接を行っているオーケストラがあります。

とても簡単な方法です。ただ面接で布一枚の仕切りを作って、採用を実地したのです。つまり純粋に演奏だけを聞いたわけです。
すると男女比に、ほとんど差がなくなったのです。

――女性は数学の才能で劣るという社会のレッテル――

実はレッテルが貼られた瞬間、本人すらそのレッテルどおりに自分を作り上げていきます。
女性が苦手と言われている数学の成績を上げるのは実に簡単です。
女性で活躍する数学者を先生に雇うのです。これだけで成績で男女比が無くなるのです。

私たちは他者にも自分にも「レッテル」を貼ることによって、世界の可能性を非常に狭めていると言わざるを得ません。

――あなたの個人的な「差別」を知っておくこと――

以上のように差別は「レッテル」です。このレッテル貼りにより、脳は瞬時に他者を区別します。
ただ、その区別が悪意ある冷酷な区別にならないように、私たちは自分がどんなレッテルを自分に他者に張っているかを自覚しなくてはなりません。自覚することによって、積極的援助を差別者に取れるからです。

自覚の方法は以下の簡単なテストで得られます。興味ある方はぜひ、行ってみてください。

このテストの信頼性は、意図的に良い結果を出そうとして何度やっても、結局、同じ結果が出ることです。
それはあなたのコントール下にない潜在意識が答えるからです。

――潜在的連合テスト(IAT)――


意識的に他者から何かを隠していることと、意識せずにあなた自身から何かが隠されていること。
潜在的連合テスト(IAT)は、この両タイプの隠蔽を見破ることを可能にします。
IATでは、人々が報告しようとはしないか、あるいは、報告することができない 潜在的な 態度や信念を測定します。


転載元: あなたの知らない視点で語りたい~詩 小説 エッセイ

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